離婚、資金不足、相続・・・マンションや一戸建てを売却した人の理由とは?
2016/07/07
総務省の発表によると、現在田舎だけでなく全国的に空き家が増加しています。調べによると、実に10軒に1軒が空き家となっているのが現状です。
空き家にも種類があり「常時住んでいないが使っている」、「貸したいのに借り手がいない」、「売りたいのに買い手がいない」、「その他」この4つに分類されます。
特に、問題なのは「その他」の用途が無く使われていないか分類不能な「空き家」です。
不動産を売却することとなった理由ランキング
- 「より良い住まいに住み替えるため」
- 「資金が必要となったため」
- 「税制改正などを理由に、今が売り時だと考えたため」
- 「勤め先の転勤のため」
- 「住まいを相続した/することとなったため」
- 「離婚をしたため」
- 「その他」
その中でも気になる理由をピックアップしていきましょう。
「 離婚 」を原因にマンションを売却
3組に1組が離婚をする時代です。そして離婚時のマイホームトラブルも同時に急増しているのが実態です。
そのトラブルの多くは財産分与。夫婦になってから得た財産はどちらが多くお金を出したということは関係なく、均等に分与されるものとされています。そうなると問題になるのが不動産です。住宅であればローンが残っていますし、それをどうするかが問題になるのです。
住宅が財産分与の対象になる
まず住宅ローンは財産分与の対象になるかということですが、これは住宅が財産分与の対象になります。ですから支払者は分けて考えなくてはいけません。債務者が夫であり、保証人が妻である場合なども気をつけますし、すでに家の価値のほうが残債を上回っているのであれば売却して残債も精算するのが一番スマートです。不動産を売却するに至った人に聞いてみると、きっかけは突然の環境や人間関係の変化によるものが多いようです。
売却後のトラブルを防ぐには、双方が納得する形で解決するすること!
住み続けてどちらか一方が住宅ローンを負担する方法もあります。いずれにしても、真っ二つに分けることができないのが住宅で、これについては双方が納得する形で解決しなくてはいけません。ただし、これから離婚しようと考えているカップルが細かく話を進めていくということは、かなり苦痛の時間とも言えます。不動産に関するトラブルなどでも売却後のトラブルがありますので、くれぐれもそういった事態にならないように気をつけたほうがいいですね!
「資金不足、金銭的」な理由で自宅を売却
金銭的な理由で不動産を売却しなくてはいけない場合もあります。リストラなど金銭的な理由で住宅ローンが支払えなくなった場合は、「任意売却」という手段に出なくてはいけない場合があります。当初は今後の生活のことを考えて購入した不動産かもしれませんが、金銭的な理由をきっかけに売却を考える人も多くなっているようです。しかし、金銭の問題を解決するために、大きな不動産を売却することで一時は問題から逃れられるかもしれませんが、やり方を間違えると反対に大損を招いてしまう可能性も少なくありません。
家の売却代金を残債にする方法
残債が家の価値を下回っていたら、逆にお金になることもあるのですが、残債のほうが家の価値より、すなわち売却価格よりも上である場合は不動産をたとえ売却しても残債の支払いは残ってしまいます。それでも家の売却代金を残債に充当することができるので、家を手放すことになったとしても、それからの住宅ローンの負担はかなり楽になることでしょう。
残債は資産の価値よりも多い?
実際70歳を過ぎた頃は、そのような選択を人生の最終コーナーを回ったことを実感して決断しなくてはいけないときがくるのです。そこまで大げさではないにしても人生の中でお金が必要になることは多々あります。そこで自分にとって一番大きな資産である不動産売却ということになるのですが、それでも資金が必要ということで、住宅ローンといった残債が資産の価値よりも多かったら借金だけが残ってしまうので、資産の価値のほうがローンよりも多くなっていることが最低条件ですね。資金がどうしても必要というときは土地を担保にお金を借りる方法もありますがそれをすると借金を作ることになりますから、やはり不動産売却で資金を作るべきですね。
「その他、近所とのトラブル」があり自宅を売却して引越し
不動産を購入する際に気になるのが周辺の環境と近所の人柄ではないでしょうか。不動産物件は住んでみないとわからないため、実際に暮らし始めてそこから数年、数十年と経過していくうちに、ご近所との人間関係も構築していくと思いますが、ある日をきっかけに、とても些細なことでも悪化するケースもあるようです。不動産の売却を考える理由、きっかけは、その不動産を使用している人によってどこからでも発生します。たとえ今は何も問題なく住んでいる一戸建てやマンションなどでも、住めなくなる理由は生きている限り起こりうることと考えておくことでいざというときに対処できるスピードも変わってくることはいうまでもありません。
新車を購入するのとは違い、大きなお金の塊とも言える不動産を購入するときは、「売ることを前提に購入する」という方は滅多にいません。しかし、ご近所トラブルに一度でも巻き込まれてしまうと、あっという間に噂は広がり、それが派閥でも形成されていたら、もう取り返しがつかないほどに悪影響を引き寄せてしまう引き金になります。更には、子育て中の方なら、地域住人との人間関係が良好でないと、学校の行事やPTAなどで思ったように動けなくなり、それが子供達の間でも広まり始めると、いじめの対象になることもあるほどです。そして止むを得ず不動産を売却して引っ越しをするという事態を招くこともあるようです。そんな時、長年払い続けていた不動産を売却するという方法を選択する方がいるのも事実です。